「始まり」と「製作に込めた想い」

きっかけは癌で余命1ヶ月となった祖母への贈り物

祖母の寿命が残り僅かとわかった時、悲しさと同時に今まで何も してあげれていなかったことに気づきとても後悔しました。大学進学で地元を離れた時、就職して仕事で悩んでいた時、いつも祖 母は気にかけてくれていました。「祖母のために何かできない か」そう強く思うようになり、行き着いたのが祖母の人生をまとめることでした。「祖母が話せる間にどんな人生だったか教えてもらおう」「一緒に写真を見ながらだと楽しいはず」そんなことを思いながら、祖母に相談して製作を始めました。

祖母は入院していたので、祖母の家にある写真を数百枚スキャンして、病室で一緒に見ることにしました。祖母は状態を起こすのも大変な状態でしたが、写真を見せると上体をスッと起こして1時間ほど話が尽きませんでした。

 

知っているようで知らない祖母の人生

あの時、今まで知らなかった祖母の人生を私は追体験させてもらったような気がします。「知っているようで知 らない祖母の人生」を垣間見ました。無事に人生BOOK(当時は人生BOOKと呼んでいませんでしたが)が完成し、届けた時には、祖母は目を開けることができない状態でしたが、人生BOOKに触れてもらうと祖母はにっこり 微笑み、静かに手を合わせてくれました。そして、数日後に祖母は息を引き取りました。

人生BOOKは、「その人らしさ」が詰まった1冊を目指して制作しています。ご家族が見た時に「こんなこともあったんだ!」、「あの時はこうだったよね!」そんな発見や思い出話を楽しんでもらえたらと思います。人生の節目となる還暦等の長寿のお祝いや母の日、父の日、敬老の日等でいつもと違う特別な贈り物として届けていきたいと思います。

勅使河原 航
てしがはら わたる
社会福祉士、写真整理アドバイザー
略歴
福岡県北九州市出身
社会福祉協議会で相談業務や福祉活動専門員を経験
熊本地震の災害支援をきっかけに退職
祖母が癌で亡くなる一ヶ月前につくった祖母の人生史が
葬儀の参列者に喜ばれたのをきっかけに人生BOOKを始める